クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
秋鷹が少々強引に先に進んでしまい、あっという間に出口付近についてしまった二人。

「秋くん、歩くの早いよぉ…」

「そう?」

「いつもは、私のペースに合わせてくれるのに…」

「そうかな?」

「もう少し、ゆっくり見たかったな…」

「でも、後ろが詰まってたから」

「あ、ねぇ、私ちょっと戻ってきてい?」

「ダメだよ。
逆走していいわけないじゃん」

「………」

頬を膨らませて、不機嫌になってしまう咲菜。
秋鷹は呆れたように「ほら、グッズ買うんでしょ?行こ?」と手を引いた。

そして出口では、等身大の青神のメンバーのパネルとの撮影が出来るコーナーがあり、そこに並ぶことにした咲菜。

「咲菜、結構並んでるし、もう先行こう?」

「やだ!
リョウと写真撮るの!」

「リョウっていったって、紙じゃん」

「でも、等身大だよ?」

「でも、本物じゃないよ?」

「そうだけど…
…………秋くん、もしかしてヤキモチ妬いてるの?」

「は?」

「青神が人気者だから」

「は?」

「大丈夫だよ?
秋くんも、人気者なんだよ?
街歩くだけで、みんな振り返って見てるんだよ?
秋くんは私の自慢なんだから!」

「別にそんなのどうでもいい」

「じゃあ、どうしてそんな不機嫌なの?」

「咲菜がリョウに夢中になってるから」

「へ?」

「咲菜は、俺の彼女でしょ?」

「え?え?
秋くん、リョウにヤキモチ妬いてるの?」

「そうだよ」

「きゃー!!嬉しい!!
てことは!“それくらい”私のこと好きってことだよね?」

「好きだよ」

「フフ…!
私も大好き!!」

「だから、もう出ようよ」

「えー、でも写真は撮りたい!」

「は?
ここまで言わせといて、まだそんなこと言うの?」

「お願い!
秋くんとリョウに挟まれて写真撮りたいの!」

「………」

「今日家に帰ったら、秋くんの好きなだけキスしよ?
秋くん、キス好きでしょ?」

「………」

「あ、ほら!もう、順番にくるし!ね?」

そして順番が来て………嫌がる秋鷹を引っ張ってリョウの横に立ち、秋鷹とリョウの間に挟まれるように写真を撮った咲菜。

嬉しそうに撮った写真を眺めていた。





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