クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
「あ、咲菜!
もう、こんな時間だよ?」

「へ?
…………え…!?う、嘘!?」

「とりあえず、今日はここまでにしよう!」

「う、うん。
秋くんに電話……わ…着信履歴、凄い…」

図書館を出て、慌てて秋鷹に電話をかける。

『もしもし!?』
普段冷静な秋鷹とは思えない、焦った声。

「あ、秋くん!
ご、ごめんね、全然気づかなかった!」

『今何処?』

「あ…まだ、大学なの…」

『は?大学?
何かあった?』

「帰って話すね!
とりあえず、急いで帰るから!」

『いや、待って』

「え?」

『もう、外は暗い。
迎えに行くから、そこにいて?』

「あ、うん。ごめんね!」
通話を切り、息を吐く。

「大丈夫?」
仁朗が心配そうに顔を覗き込む。

「あ、うん!
でも、秋くんに心配かけちゃった(笑)」

「あ…まぁ、そうだよな…(笑)
普段、こんな時間まで大学いることないし。
とりあえず、一緒に門まで行こ?
アキが迎えに来るんでしょ?
それまで一緒にいるから」

「え?でも、悪いよ…」

「もう暗いし、危ないから」


仁朗と一緒に門の前で待ちながら、咲菜は門の外を見ていた。
そしてそんな咲菜を見つめている、仁朗。

「咲菜」

「ん?」

「咲菜は将来、アキと結婚とかするの?」

「え!?///////
ど、どうして急にそんなこと聞くの?//////」

「だって、なんだかんだでもう四年くらい経つでしょ?
アキはもう社会人なわけだし、咲菜が大学卒業したらそうゆうことも視野に入るんじゃないの?」

「……//////
私は…そうなれたら良いなって思うよ//////」

「………」
咲菜の返事に、仁朗は自分から聞いたくせに言葉に詰まった。

「ん?ジロくん?」

「あ、いや、そ、そうなんだ!」

そしてそこに丁度、バイクが近づいてきてゆっくり止まった。

ヘルメットのシールドを上げた秋鷹。
「お待たせ」

「うん!わざわざ、ありがとう!」

「ん?仁朗?
咲菜、仁朗といたの?」

「うん。
一緒に課題してたの」

「お疲れ。
アキ、久しぶりだね」

「………お疲れ。
ふーん…
咲菜、ヘルメットの前にこれ着て?」

「わ…秋くんのだ!」

「寒いからね。
俺の着た方が温かいだろ?」

「フフ…うん!」
(秋くんの服も、匂いも好き〜)

そして、秋鷹の後ろに跨がった。
「ジロくん、今日は遅くまでありがとう!」

「うん!
また、続き一緒しようね!」

「うん、よろしくね!」

「アキも、またね」

「うん」

そしてエンジンをふかし、走り去った。

仁朗は、バイクが見えなくなるまで見つめていた。


< 20 / 43 >

この作品をシェア

pagetop