クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
「――――では、25日までに提出するように!」

講義中。
冬休み前ギリギリになって課題を出され、咲菜達は一気に気分が落ちる。

咲菜は次の講義室に移動しながら、はぁぁ…と大きなため息が出た。

「どうした?」
隣を歩いていた仁朗が顔を覗き込んできた。

「うん…」

「珍しいね、咲菜が大きなため息つくなんて(笑)」

「そう?」

「うん。
いつも、ニコニコしてるだろ?
悩みとかなさそうな感じでさ」

「えー
なんかそれ、バカにしてる?(笑)」

「いやいや(笑)
どちらかといえば、褒めてる!
可愛いなって」

「あ…ありがと//////」

「で?
そのいつもニコニコの咲菜がため息をつくって、何があったの?
まぁ…アキ絡みなんだろうけど」

「ううん、課題だよ…」

「あー!
そこまで難しくないじゃん!」

「えー教授、結構細かいところまで見るから、毎回難しいよ〜」

「そうかな?」

「はぁぁ…」
また、何度目かのため息をつく咲菜。

それをジッと見つめて、仁朗が切り出した。

「じゃあ…一緒にしない?」

「え?」

「俺も手伝うから!」

「良いの?」

「うん!
一緒にクリスマスまでに終わらそうよ!」

「ありがとう!」

その日の講義が終わってから二人は、一緒に大学内の図書館に向かった。


一方の秋鷹。

いつものように淡々と仕事をこなし、定時で終わらせた秋鷹。
咲菜に電話をかける。

「………」

しかし、何度かけても繋がらない。

「………なんで?」

いつもなら、まるで待っていたかのようにすぐに出る咲菜。
例え出れなくても、すぐにかけ直してくる。

(大学はとっくに終わってるはずだしな…
残って勉強するようなこともないはず)

『一刻も早く秋くんに会いたいもん!勉強するなら、秋くんのいる所でする!』
と、前に言っていたことを思い出す。

色々考えてみるが、しっくりくる理由が思い当たらない。

秋鷹は何度も電話をかけながら、自宅へ向かった。



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