クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
(あれって、どんな意味があったんだろ……)

それから自宅マンションに帰りながら、咲菜は仁朗の言った言葉の意味を考えていた。

“友達以上に、咲菜が好きだ”

「親友ってことかな?」

「………でもなんかさっきは、違うような言い方だったし……」

「………んー、わかんない…」

ポツリポツリと呟く。

“好きな人がいる”
前にそう言っていた仁朗。
そして“咲菜みたいな人”とも言っていた。

「あー!だからか!」
閃いたように声を出し言う。

(“私みたいな人”が好きだから、そんな事を言ったのか!)

一人で納得したところで、自宅マンションに着いた。


その日。
秋鷹と一緒に夕食を食べながら、仁朗のことを話した咲菜。

「………ねぇ、秋くんはどう思う?」

「どうって?」

「やっぱ、私が言ったような意味だったのかな〜?」

「違う意味だったらどうなの?」

「え?」

「例えば、仁朗は咲菜の事が好きで、告白したつもりだったらってこと」

「ジロくんが?
まっさかー!!」

「なんでそう言い切れるの?
仁朗は“咲菜みたいな人”が好きなんだろ?
てことは、咲菜のことを好きになってもおかしくないだろ?」

「それは……」

「仁朗にはっきり言っといたら?」

「え?」

「“私は秋くんのことが好き!!”って」

「え?
それは、いつも言ってるよ?」

「もう一回はっきりと」

「う、うん」

その後、機嫌が悪くなってしまう秋鷹。
「………あ、咲菜」

「え?」

「食べたら、今日もいっぱいキスしようね」

ふわりと微笑んだ秋鷹に言われる、咲菜。
しかし秋鷹の笑顔は、なぜか怖い。

咲菜は恐る恐る頷き、食事後またまたキス責めにあうのだった。

「咲菜はもっと、自覚するべきだ。
“自分がどれだけ魅力的かを”」


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