クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
講義を受けている、咲菜。

咲菜は、友人達に囲まれるように真ん中の席に座っている。
明るい性格の咲菜は、男女問わず友人が多い。

ノートにメモを取っていると、隣に座っている友人・小百合(さゆり)からメモを渡された。

【アキに抱っこされてたね!】

(へ?)
思わず小百合を見ると、にやりと微笑んでいた。

「どうして知ってるの?」
小声で問いかける。

「たまたま見ちゃって(笑)
ジロも見てたよ」

「……//////」
(えー!!
は、恥ずかしい…//////)

小百合、仁朗(じろう)(ジロ)は、秋鷹と咲菜の高校の時からの友人。
正確には咲菜の中学生の時から友人だった小百合と仁朗が、交際後咲菜を通じて秋鷹とも仲良くなった。

そして…………
講義が終わり、次の講義室に移動しながら咲菜が小百合達にからかわれていた。

「だって、こう!だよ?(笑)」

「子どもか!(笑)」
「でも咲菜ちゃんちいせぇし、抱えられそうじゃね?」
「咲菜、可愛い〜!」
小百合が、秋鷹がしたようにジェスチャーをし、それを見て友人達が笑っている。

「………そこまで笑わなくても…//////」
恥ずかしそうにふてくされる、咲菜。

「フフ…あ、ねぇ、俺も抱えてみてい?」
そんな咲菜に、仁朗が微笑んだ。

「は?
嫌だよ!」

「高い、高いしてあげるよ?(笑)」

「なっ…///////ジロくんまで、からかわないでよ!」
咲菜は、顔を真っ赤にして抗議していた。


一方の秋鷹。

「………」
パソコンに向かい黙々と作業をしている、秋鷹。
基本的に誰とも話さず、会話も仕事の話のみだ。

「アキー」
そんな秋鷹に、隼世が声をかけてきた。

「何?」
パソコンに視線を向けたまま答える。

「これ纏めるの手伝って?」

「嫌」

「即答!
せめて資料くらい見ろよ(笑)」

「隼世を手伝ってたら、定時で帰れない。
咲菜が寂しがる」

「俺も、今日も定時で帰りたいんだよ!」

「元はと言えば、隼世が仕事終わってないのに、ずっと定時で帰ってばっかでサボったからだろ?」

「頼むよ〜
もう少しで彼女ゲット出来そうなんだ!」

「………」

「お願ーい!」

「気色悪い」

「飯奢るから」

「嫌」

「3食分奢る!」

「嫌」

「ケチ!」

「隼世の彼女ゲットのために、なんで俺が残業しないとならないんだ?
意味不明だし」

「うるさいな。
先輩の頼み聞けよ」

「先輩が後輩に頼るなよ」

「…………なんだよ…
せっかく、青神のイベントのチケットもつけてやろうと思ったのに…」

「は?
…………隼世!ちょっと待った」

ここまでずっと、パソコン画面を見たまま答えていた秋鷹。
ポツリと言い捨て立ち上がった隼世の手を、ガシッと掴んだ。
意味深に隼世を見上げた。


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