ずっと片思いしていたエリート外科医の溺愛は妄想と違いすぎました。
飲み込んだご飯が気管支につまり、むせてしまった。

「おいおい大丈夫か?! 誤嚥性肺炎になったら……!」
「うっ、す、ずみまぜん……」

 秀介に背中を叩いてもらって事なきを得ると、再び彼の方を驚きのこもった目で見つめる。

「す、するんですか?」
「だって咲良が寂しそうにしていたから。というのは建前で本当は俺がしたくてたまらないから」
「よく恥ずかしいセリフ言えますね……」
「だってそうだろ? 手術中は別だけど、それ以外はずっと咲良のコトばっかり考えてた」

 すっとうなじをつつかれる。こそばゆさとは似て非なる感覚が喉奥からせりあがって来た。

「っぁ……」
「えっろ。ここ触っただけでそんな声出るんだ」
「だって先輩が急に触るから……!」
「はは、まずは飯を食おう。もう日付変わるし」

 もりもりとご飯を食べ終えた後は2人で後片付けを手早く済ませる。秀介がやけに焦っているように見えた咲良は彼の横顔をちらっと見ながらどうかしましたか? と尋ねてみた。

「咲良、一緒にお風呂入ろう」
「えっ……ええ?!」

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