気まぐれヒーロー3



今、かっちゃんは撮った写真をチェックしている。

何て話しかけよう……その話題に触れてもいいのかな……。


「か、かっちゃん……ええっと、その……ハイジとケイジくんの写真そんなに撮ってどうする、の」

「え?どうするって、アルバムにするんだよ」


ドキドキする私の前で、

かっちゃんは花が咲くように、可愛く笑ってくれました。


どうしよう!!!

『そのじゃがいもどうすんの』って聞いて『え、肉じゃが作るんだよ』的なノリで答えられたけど、どうしよう!?

だって、肉じゃがならまだ『あぁ、な~る~』って納得できるけど……

この場合は『あぁ、だよね~もちアルバムだよね~』とかじゃないでしょーよ!!どう頑張ってみても!!


「でもさすがに、それだけでアルバム作るわけじゃないよね……?」

「あはは、まさか~」


そう、だよね。
他の人の写真も入るんだよね。

あーよかった、変な汗かいた。
私の早とちりだったみたい。


ほっと胸を撫で下ろしたのも──束の間。



「ここにまだまだあるからね」



にっこり笑いながら、

かっちゃんは手の平にSDカードを五枚ほど並べて、見せてくれました。

凍りつく私に「中身、全部ハイジくんとケイジくんだよ」と追い討ちまでかけてくれました。

どうやら、彼は風切ツインズの写真を何百……いや、多分もう桁が違う量を所持しているみたいです。


何ということでしょう……神様……。



「……かっちゃん、ごめんね。ちょっと待って。私、急すぎてビックリしてるだけだから。そういう人が周りにいなくて、ちょっと戸惑ってるだけだから。心の整理をして時間をかければたぶん大丈──」

「いや、違うから!!ももちゃん何か勘違いしてるでしょ!!」

「へ、違うの?かっちゃん、男の子が好きなんじゃ──」

「ほらね、思った通りの勘違いしてる!!俺、女の子大好きだからね!?」



さっきまでニコニコしてた顔が、一瞬で鬼気迫る表情に変貌したかっちゃんの慌てぶりに、疑問しか浮かばなかった。


じゃあ、なんで男の写真を……。




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