ロリータ趣味を秘密にする代わりに、学校一イケメンの彼女になりました。
放課後、教室でノートを片付けていると、突然藤堂莉奈が近づいてきた。目が少しきつく光っていて、何か言いたげに腕を組んでいる。

「ねえ、美羽。昨日、湊くんと一緒に帰ったんでしょ」

私は顔を赤くして目を逸らす。

「そ、そうだけど……別に何も……」

莉奈は笑みを浮かべ、少し意地悪そうに言う。

「別にって、付き合ってるんじゃないの?私だって湊くんに興味あるのに」

胸の奥がぎゅっと痛む。湊が隣に来て、私の手をそっと握る。

「莉奈、心配するな。美羽は俺の彼女だ」

その言葉に、私は少し安心しつつも照れる。莉奈は少し目を見開き、口元を引き締める。

「ふん、そう簡単に認めないけどね」

教室の空気が少し緊張する中、湊は肩をすくめて笑った。

「気にするな。俺たちのことは俺たちの問題だ」

その言葉で私は胸の中が温かくなる。こんなときでも、湊がそばにいるだけで心強い。

その後、放課後の廊下を歩きながら、湊は軽く私の手を握った。

「莉奈が少し嫉妬してるみたいだね」

「うん……ちょっと怖かったけど、湊くんがいてくれてよかった」

湊はにっこり笑い、そっと私の頭に手を置く。甘くてドキドキする瞬間に、周りのざわつきも気にならなくなる。

「これからも、俺の彼女として、堂々といてくれ」

「うん……湊くんの彼女として、頑張る」

夕日が廊下をオレンジ色に染める中、手をつなぎながら歩く二人の距離は、少しずつ近づいていった。嫉妬も誤解も、二人の関係を深める甘いスパイスに変わる――そんな初々しい恋の一日だった。
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