ロリータ趣味を秘密にする代わりに、学校一イケメンの彼女になりました。
放課後の教室は、夕日の光でオレンジ色に染まっていた。私は机に頬杖をつきながら、昨日のデートのことを思い返していた。湊はいつも通り、クールで意地悪な笑みを浮かべている。

「ねえ、湊くん」

小さく声をかけると、湊が私を見た。

「ん、どうした」

私は少し顔を赤くして言葉を選ぶ。

「どうして……私を彼女にしたの?」

湊の表情は少しだけ変わった。意外そうな顔をして、少し目を細める。

「何となく」

その一言に、思わず目を丸くしてしまう。

「え……それだけ?」

「うん。理由とか深く考えてない。ただ、隣にいてくれるといいなって思ったから」

胸がぎゅっと熱くなる。何も考えずに選ばれた、そんな単純だけど強い気持ち。心の中が甘くて、少し恥ずかしくなる。

「そ、そうなんだ……」

小さく呟く私に、湊はにっこり笑って手を伸ばす。そっと私の手を握ると、体の奥まで温かさが伝わってきた。

「だから、これからもずっと隣にいてほしい」

「うん……私も、ずっと湊くんの隣にいる」

小さな声で答えた私の心は、甘くドキドキして、胸がいっぱいになる。理由なんてなくても、ただ一緒にいたい――そんな気持ちが、彼と私を繋げている。

窓から差し込む夕日が二人を優しく包み込み、甘く初々しい空気が教室に満ちていた。理由なんてなくても、ただ一緒にいることが、一番特別な答えなのだと感じた。
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