月夜の呪われ王子と追放王妃~力のない聖女などいらないと厄介払いしたのをお忘れですか? 辺境の地で幸せを掴みましたので、今さら謝られても戻りません
侍従のマクシムから吉報が届いたのは、翌日の夕方だった。
バネッサの前に跪き、低く頭を下げる。
「王妃殿下、ご命令どおり聖女を確保しました。只今、王都に向けて馬車で移動中です」
ミカエル領から王都までは馬車で三日かかる。マクシムはひと足先に早馬で戻ったのだ。
バネッサはゆっくり椅子から立ち上がり、肩越しに薄い笑みを浮かべた。
「よくやったわ。褒美を楽しみに待ちなさい」
「はっ」
「あとはあの女の到着を待つだけね。そしてきっと、あの男レオナールもエミリアを追ってここへ来るはず。ふたりもろともこの世界から葬り去ってみせるわ」
喜びに満ちた声が部屋に響く。
夜風が背後にある窓を通り過ぎていく。バネッサの瞳は闇に紛れた微かな光に反射し、鋭く輝いていた。
バネッサの前に跪き、低く頭を下げる。
「王妃殿下、ご命令どおり聖女を確保しました。只今、王都に向けて馬車で移動中です」
ミカエル領から王都までは馬車で三日かかる。マクシムはひと足先に早馬で戻ったのだ。
バネッサはゆっくり椅子から立ち上がり、肩越しに薄い笑みを浮かべた。
「よくやったわ。褒美を楽しみに待ちなさい」
「はっ」
「あとはあの女の到着を待つだけね。そしてきっと、あの男レオナールもエミリアを追ってここへ来るはず。ふたりもろともこの世界から葬り去ってみせるわ」
喜びに満ちた声が部屋に響く。
夜風が背後にある窓を通り過ぎていく。バネッサの瞳は闇に紛れた微かな光に反射し、鋭く輝いていた。