幼なじみドクターはクールなふりして愛妻家
「……え?」
「俺なら美葉の全部を知ってる。絶対にうまくやれる」
洸の顔が近すぎて、ドキッと胸が鳴る。
「こ、洸? どうしたの?」
こんなに真剣な目で見つめられるのは初めてで、調子が狂う。
だって、幼い頃の彼は同級生というより、かわいい弟のような存在だったのだ。
私の後をついて回って、甘えた声で『みよちゃん、みよちゃん』って言いながら、なにかにつけて私を頼っていた。
きょうだいがいない私にはそれが嬉しかったんだよね……。
「俺は美葉の願いを叶えたいだけ。……で、どうする?」
すっかり大人の男性になってしまった洸が、落ち着いた低い声で私に尋ねる。
かつて一緒に遊んだ公園で、私たち幼なじみの関係は変化の時を迎えようとしていた。