私の理想の王子様
新しい刺激
あれからしばらく経ち、季節は春を迎えていた。
恋人同士となった朝子と須藤は、順調に二人の仲を深めている。
同じ沿線上にマンションがあることもあり、週末にはお互いの部屋を行き来したりしているのだが、つい最近少しだけ気まずい事件があった。
それは週末、二人で買い物をして朝子のマンションに帰って来た時のことだ。
朝子のマンションには平日だけ管理人さんがいるのだが、その日はマンション内のクリーニングが入っていたようで、休日にも関わらず管理人さんがいた。
朝子はオートロックの玄関のキーを回して開けると、須藤とともにエントランスから中へと入る。
その瞬間、管理人室から管理人の横山さんがにんまりとした顔を覗かせたのだ。
横山さんは60代半ばの話好きな女性で、顔を見れば何かと話しかけてくることが多い。
今日もそうだろうと思った朝子は「こんにちは」と声を出した。
すると横山さんは、チラッと須藤を見た後、ササッと朝子の隣に寄ったのだ。
「あら……今日は前と違うイケメンなのね」
コソコソと話す横山の声に、須藤がぴくりと反応する。
朝子は訳がわからず「えぇ?」と思わず変な声を上げた。
「この前の人もかなりイケメンだったけど、今日の彼はもっと素敵じゃない? 田野倉さん面食いねぇ」
朝子の肘をツンツンとつつく横山に、思わず気が遠くなるほど呆然としてしまう。
恋人同士となった朝子と須藤は、順調に二人の仲を深めている。
同じ沿線上にマンションがあることもあり、週末にはお互いの部屋を行き来したりしているのだが、つい最近少しだけ気まずい事件があった。
それは週末、二人で買い物をして朝子のマンションに帰って来た時のことだ。
朝子のマンションには平日だけ管理人さんがいるのだが、その日はマンション内のクリーニングが入っていたようで、休日にも関わらず管理人さんがいた。
朝子はオートロックの玄関のキーを回して開けると、須藤とともにエントランスから中へと入る。
その瞬間、管理人室から管理人の横山さんがにんまりとした顔を覗かせたのだ。
横山さんは60代半ばの話好きな女性で、顔を見れば何かと話しかけてくることが多い。
今日もそうだろうと思った朝子は「こんにちは」と声を出した。
すると横山さんは、チラッと須藤を見た後、ササッと朝子の隣に寄ったのだ。
「あら……今日は前と違うイケメンなのね」
コソコソと話す横山の声に、須藤がぴくりと反応する。
朝子は訳がわからず「えぇ?」と思わず変な声を上げた。
「この前の人もかなりイケメンだったけど、今日の彼はもっと素敵じゃない? 田野倉さん面食いねぇ」
朝子の肘をツンツンとつつく横山に、思わず気が遠くなるほど呆然としてしまう。