天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~
京子の拳が四霊の会長を吹っ飛ばした。京子の腕力にも驚いたが、ただ殴られるだけの会長に違和感を覚える。


「お嬢さん、いい拳よのう……うちのボディーガードとして雇いたいくらいだ。だがなあ、世の中そんなに甘くないんだよ。」



グサッ


「京子――!」


京子が正面からナイフで刺された。受け身を取れていなかった分傷が深く血の海だ。

「ほれ、どうなさいますかな?早くしないと皆死んでしまいますよ。」

「兄貴……亜魔野さん……何があっても協力なんてしちゃダメだ……亜魔野組が潰される……。」


溢れ出る血を押さえながら話す京子。亜魔野組に何て思い入れもないはずなのに、なんでそこまで……


「天を傷つける奴は誰だって……許さない。四霊と組んだら真っ暗な未来しか来ない。そんなんじゃ天は幸せじゃない……亜魔野組は……天の未来は幸せじゃなきゃいけないんだ……。何があっても、明るくなきゃいけないんだ……。」



「それだけ深い傷を負っていながらたくましい女性ですな。さあ、彼女の命が尽きる前に話をつけましょうや。」



正直ここは一度四霊と手を組み和解をするしかない。そうでないと俺らは全員殺される。なのになんで心は何も言わないんだ……?



「会長さん……俺の答えが決まりましたよ。この先どんなことがあっても亜魔野組は四霊組の邪魔をしない。だが、協力もしない。なぜなら……四霊組は今日で沈むからだ!ヤクザ同士殺し合いましょう。」



心の言葉で地獄が始まった。殴り合い、銃の撃ち合い、次々と人が倒れ死んでいく。



「光、京子たちのことを頼む。」

「おい、心さん、何をする気だ?」



「俺にできる最高なやり方で亜魔野組に勝利を向けるだけだ。」
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