天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~
「せーのっ!」

「ママー!お手伝いできたよー!」
「偉いですよ。ごはんも運んでくれる?」


四霊との抗争が終わり2年が経ちました。四霊との戦いが終わってからはとても穏やかな毎日が続いています。平和である時間がいつ緊張感のある時間に変わるか心配でしたが、心さんが言うには『ルールがしっかりと守られている証拠』らしいです。


この2年で変わったことはたくさんありました。心さんは正式に組を継ぎ今まで以上に忙しくしていますが、取り組みの強化も行い冠木町の治安もよくなっているそうです。


光さんは組を設け新人の方々の面倒を見ています。亜魔野組に正式に入る前の鍛錬の場だそうです。


大地くんはあれからかなり出世して後輩もいるそうで毎日楽しそうです。


京子さんは相変わらず私のボディガードをしてくださっています。


そして私は母親になりました。長男の息吹(いぶき)が生まれ、気づけばもう2歳。そして、今お腹に新たな命も宿っています。



「ママ―、今日は京子姉ちゃん空手教えてくれるかな?」

「教えてくださいって言えたら大丈夫よ。」


「ママのお腹には僕のきょうだいがいるんだよね?男の子かな?女の子かなー?」
「息吹はどっちがいい?」

「んーとね、女の子!大人になるまで僕が守ってあげるんだ~!」


「素敵な夢ね。お父さんみたいに強くてカッコいい息吹を見るのが楽しみですよ。」
「この子のお名前は何になるの~?」



息吹の名前を決める時、真っ先に思い浮かんだのはアダムとイブという名前でした。私たち人間の先祖ですべての始まり。ただ、アダムという名前はさすがに悪目立ちしそうだったので、イブにあやかって息吹という名前になりました。



今私のお腹にいる子は女の子。なにか素敵な名前にあやかりたいですが、神々しすぎるのはよくないのでなかなかいい名前が思いつきません。



「僕ね、今日保育園でご本読んだのね!それでね、出てきた女の子がマリアっていう名前でね、きっとこのお腹にいる子には似合う名前だと思うの!」



マリア……聖母マリアのことでしょうか?イブにマリア……なんだか神々しい気もしますが、とても可愛らしいお名前です。



「そうですね、ママもそのお名前気に入ったわ。パパにも伝えましょうね。」

「僕ね、大きくなったら警察官になるんだ!それでね、パパと一緒に悪い奴らを倒してママやマリアのことを守れる男になるの!」



息吹がとても素敵な夢を持っていて感動してしまいました、生まれながらにヤクザという肩書を持ち、これから大変な思いを何回もするかもしれませんが、心さんのような強さ、優しさを持っていてとても嬉しいです。





「お、イブ、元気にしてたか~?」
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