天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~
亜魔野さんが天と彼を2人きりにした後、私にだけこっそりと耳打ちをした。

『天の知り合いなら何かつけこんでくる可能性があるから備えておけ』


天の前では普通の態度をとっていたけど、やっぱりヤクザはヤクザってことか。


2人の会話を聞いている限り何も違和感があるようには思えなかった……会話には。



唯一気になったのは距離感だけ。年下でお世話になった女性が相手だから甘えているように感じたけど、何か狂気を感じる部分があった。天のことを好きだということは嫌でも分かったけど……『僕が天ちゃんを助けたい』そんな生ぬるいことをヤクザが言うのか……?


それとも私に情がないだけ……?



天の前では私もなるべく平静を保ちたいけど、これは少し探ったほうがいいかもしれないな。




「天、これあげる。天がイクトくんとまた仲良くなれるように、お守りだよ。」


「京子さん、ありがとうございます。すごく嬉しいです。」
「キーホルダーだから、スマホとかバッグにつけなよ。」


「はい……!」
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