Good day ! 5
「んー、美味しい! よく味がしみてるね。絶品!」
自分が作ったロールキャベツを食べて満面の笑みを浮かべる美羽に、翼はふっと笑みをこぼす。
「そうだな。美羽が美味しそうに食べるから、更に美味しく感じる」
「なにそれ。隠し味なの? 私って」
「ははは! そうそう、美羽スパイス」
「えー、七味唐辛子みたい」
楽しく食事を終えると、ソファでコーヒーを飲む。
美羽はクッションを胸に抱えて、ふう、とソファに背中を預けた。
「チーフの初日、すごく緊張したなあ。特に私、最年少でチーフになったから、プレッシャーもあって」
え?と、翼は驚いて顔を上げる。
「美羽、最年少チーフなのか?」
「うん、そうだよ。24歳のチーフは初めてだって」
「知らなかった。すごいな、美羽」
「えー、なにを今頃?」
「だって、CAさんの事情は詳しくなくて。みんな3年くらい経ったら、チーフになるのかと思ってた」
「確かに3年経たないと、チーフ昇格訓練は受けられないんだけどね。それ以外にも、先輩チーフや課長の推薦がないとダメなの」
「そうか。じゃあ美羽は推薦されたんだな」
美羽は照れたように、両手で頬を押さえた。
「えへへー、そうなの。特に佐々木さんと泉さんが、後押ししてくださってね」
「泉さん……って、前に話してた男性CAの?」
「うん、そう。今日もフライト前に、がんばれって励ましてくれたの。『美羽ちゃんなら絶対に大丈夫。いつもの美羽ちゃんスマイルでね』って」
ピクッと翼の眉が上がる。
「その人、美羽のことを『美羽ちゃん』って呼ぶのか?」
「うん。仕事が終われば、みんなにそう呼ばれてるから。佐々木さんにも」
「だからって、なんで男性からも……」
「仕方ないよ。『伊沢さん』だと、パパと間違われちゃうもん。翼くんと舞も、みんなに下の名前で呼ばれてるじゃない」
「けど、美羽はダメだ」
「もう、またそれ? どうしてそんなこと言うのよ。彼氏みたい。翼くん、私のことが好きなの?」
「今頃気づいたのか」
「そうよね。私ったら今頃なにを言って……、え?」
美羽はパチパチと瞬きしてから、翼を見つめた。
自分が作ったロールキャベツを食べて満面の笑みを浮かべる美羽に、翼はふっと笑みをこぼす。
「そうだな。美羽が美味しそうに食べるから、更に美味しく感じる」
「なにそれ。隠し味なの? 私って」
「ははは! そうそう、美羽スパイス」
「えー、七味唐辛子みたい」
楽しく食事を終えると、ソファでコーヒーを飲む。
美羽はクッションを胸に抱えて、ふう、とソファに背中を預けた。
「チーフの初日、すごく緊張したなあ。特に私、最年少でチーフになったから、プレッシャーもあって」
え?と、翼は驚いて顔を上げる。
「美羽、最年少チーフなのか?」
「うん、そうだよ。24歳のチーフは初めてだって」
「知らなかった。すごいな、美羽」
「えー、なにを今頃?」
「だって、CAさんの事情は詳しくなくて。みんな3年くらい経ったら、チーフになるのかと思ってた」
「確かに3年経たないと、チーフ昇格訓練は受けられないんだけどね。それ以外にも、先輩チーフや課長の推薦がないとダメなの」
「そうか。じゃあ美羽は推薦されたんだな」
美羽は照れたように、両手で頬を押さえた。
「えへへー、そうなの。特に佐々木さんと泉さんが、後押ししてくださってね」
「泉さん……って、前に話してた男性CAの?」
「うん、そう。今日もフライト前に、がんばれって励ましてくれたの。『美羽ちゃんなら絶対に大丈夫。いつもの美羽ちゃんスマイルでね』って」
ピクッと翼の眉が上がる。
「その人、美羽のことを『美羽ちゃん』って呼ぶのか?」
「うん。仕事が終われば、みんなにそう呼ばれてるから。佐々木さんにも」
「だからって、なんで男性からも……」
「仕方ないよ。『伊沢さん』だと、パパと間違われちゃうもん。翼くんと舞も、みんなに下の名前で呼ばれてるじゃない」
「けど、美羽はダメだ」
「もう、またそれ? どうしてそんなこと言うのよ。彼氏みたい。翼くん、私のことが好きなの?」
「今頃気づいたのか」
「そうよね。私ったら今頃なにを言って……、え?」
美羽はパチパチと瞬きしてから、翼を見つめた。