Good day ! 6
そして早速、訓練が始まった。
普段の乗務の合間に、まずは座学でB777のマニュアルを学ぶ。
「77と78は、コックピットの基本的な配置から操縦手順、マニュアルまで、ほとんどが同じで共通性が高い。強いて言うなら、コックピットからの目線やステアリングの遊び、離陸時の推力レベルや着陸時の機首上げのタイミングなんかが若干違うかな。だがそこまで大きな違和感を感じることはないと思う」
「はい」
大和の説明に頷いてから、大翔はチラリと視線を上げた。
(良かった。今日は佐倉教官、豹変しないな)
ホッとしつつ、あの時自分は一体、なにのスイッチを押してしまったのだろうと、心の中で首をひねる。
「ただ、エンジン停止などの緊急時に、システムの違いがある。これは実機で慣れる訳にいかないから、シミュレーターで重点的に訓練していこう」
「はい、よろしくお願いいたします」
「相澤くんなら、すぐにトリプルセブンのコツを掴めると思う。けど、そちらに慣れてしまって78の感覚を忘れても困る。実際に77と78を続けて飛ぶのを、コックピットで見学してみてほしい」
「それはぜひ、お願いしたいです」
「ああ。直近のMixed Fleet Flyingは……」
大和はタブレットを操作してスケジュールを確認した。
「来週の水曜にあるな。これにアサインしてもいいか?」
「はい、大丈夫です」
「分かった、私も同乗する。新千歳便で、往路は78、復路は77。藤崎キャプテンが操縦する」
「えっ!」
「……なにか?」
「いえ、なにも」
一瞬空気がピリッとした気がして、大翔は真顔で首を振った。
普段の乗務の合間に、まずは座学でB777のマニュアルを学ぶ。
「77と78は、コックピットの基本的な配置から操縦手順、マニュアルまで、ほとんどが同じで共通性が高い。強いて言うなら、コックピットからの目線やステアリングの遊び、離陸時の推力レベルや着陸時の機首上げのタイミングなんかが若干違うかな。だがそこまで大きな違和感を感じることはないと思う」
「はい」
大和の説明に頷いてから、大翔はチラリと視線を上げた。
(良かった。今日は佐倉教官、豹変しないな)
ホッとしつつ、あの時自分は一体、なにのスイッチを押してしまったのだろうと、心の中で首をひねる。
「ただ、エンジン停止などの緊急時に、システムの違いがある。これは実機で慣れる訳にいかないから、シミュレーターで重点的に訓練していこう」
「はい、よろしくお願いいたします」
「相澤くんなら、すぐにトリプルセブンのコツを掴めると思う。けど、そちらに慣れてしまって78の感覚を忘れても困る。実際に77と78を続けて飛ぶのを、コックピットで見学してみてほしい」
「それはぜひ、お願いしたいです」
「ああ。直近のMixed Fleet Flyingは……」
大和はタブレットを操作してスケジュールを確認した。
「来週の水曜にあるな。これにアサインしてもいいか?」
「はい、大丈夫です」
「分かった、私も同乗する。新千歳便で、往路は78、復路は77。藤崎キャプテンが操縦する」
「えっ!」
「……なにか?」
「いえ、なにも」
一瞬空気がピリッとした気がして、大翔は真顔で首を振った。