マモノ狩り或いは激情2オープンザゲート
 拳ガイツが、ロックタングの腕を掻い潜って逃げていると、リングサイドに奇妙な人影を見つけた。
 白い猫の仮面を付けた人物である。
 仮面の上から覗く頭髪は白髪である。
 白虎である。
 メインに控えている選手なので、変装しているつもりなのだろうがバレバレである。
 リング内を回る拳ガイツが近づくと声を掛けてきた。
 あまり大きな声も出せず、仮面越しなのでくぐもった声、動いているので余計聞き取りづらかった。
 この前〜
 僕の〜
 クラップの〜
 感じた〜
 感じ〜
 覚えてる〜
 途切れ途切れながらも、そこまで理解できた。しかし、意図が伝わらない。

 「ロッタンは岩だけど岩じゃない。それを感じろ。クラップで感じたアレはセダンって言う気の流れだ。君はそれを会得しなくてはならない」

 急に音声がはっきりするも思ったのは、白虎仮面が拳ガイツの動きに合わせて
 リングサイドの周りを走っていたからだ。回りながら、適切なアドバイスを送った。しかし。
 ロッタン?
 セダン?
 頭がついていかない。
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