マモノ狩り或いは激情2オープンザゲート

ランキング戦

 あっという間にランキング戦である。
 目標があると、練習にも熱が入る。
 バレルもセブンバレルにまで到達。
 白虎ほどではないものの、クラップに似たムーブまでも会得していた。

 スポットライトに照らし出されるリング上、岩バンガロックタングと拳ガイツが向かい合っていた。
 「これからランキング戦を開始いたします!」リングアナウンサーに紹介され、試合のゴングが鳴った。

 ロックタング身の丈190デカい。
 文字通り岩の塊である。
 チームガイツではロックタングの事前情報が乏しく、対策が練られなかった。
 ロックタングの構えはアマレスのような中腰の前傾姿勢である。
 拳ガイツは左のローキックを蹴ってみる。痛い。岩である。
 練習の成果セブンバレルも、直接の着弾は無理でフェイントの様な形になった。
 ロックタングが右手を伸ばす。距離を取って躱そうとした刹那、それは起きた。岩が、飛んで来た。錯覚にも思える岩の拡大化。頭を屈めて躱すと岩が突き上げて来た。膝である。
 何とか両腕でガードしたものの、身体ごと浮くレベルの衝撃である。岩の如く。
 通称、岩パンチ。
 ロックタングの代名詞である。
 岩が飛んでくる感覚は間違えではないのだが、実際に岩が投げられているワケではない。岩拳が瞬時伸びて戻っているのだが、受けている側からすると飛んで来るかの如く見えるのだ。

困った。
負けられない試合。
なのに、打撃が使えない。
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