婚約破棄されたぽちゃOL、 元スケーターの年下ジムトレーナーに翻弄されています
第17話:「……ほんとにいいの?」
思い出だなんてキレイな言葉を使ったけど、早い話が体を重ねることだ。
マンションの部屋に悠貴を連れてきて、今からお茶を出すなんていうのもおかしかったのでそのまま寝室に向かった。
ベッドスタンドだけ点けると、オレンジ色の灯りがぼうっと辺りを頼りなさげに照らした。
どうしよう、本当に連れてきてしまった。
と思いつつも、悠貴に背を向けてたどたどしくカーディガンのボタンを外していく。
後ろを向いたのは、恥ずかしくて死にそうだったからだ。
「きゃっ」
カーディガンを脱ぎ去ったところで、急に後ろから抱きしめられる。
勢いがすごくて、反動で前に転びそうになる。
「……ほんとにいいの?」
低い声が耳に響く。
密着する熱い体に、私自身も興奮していることに気が付いた。
暴れて仕方ない心臓を野放しにして、少し後ろを振り向いて「おいで」と頷いた。