恋するお弁当箱
「すみませんが、静谷さんは今どちらにいらっしゃいますか?」
「静谷がどうかしましたか?」
「こちらに歩いて来ているのが映っているのですが、戻った様子がありません。この先にはなにがありますか?」
「倉庫です。静谷さんは狭いところが苦手なので、自分で行くとは思えません」
賢翔は課長と顔を見合わせたあと、倉庫に走っていた。
がちゃがちゃとノブを回すが、開かない。
「鍵をとってきます!」
課長がそう声を上げて小走りにフロアに戻る。
賢翔はドアを激しく叩いて声をかける。
「咲穂さん、いたら返事をしてください」
だが、返事はない。
今ここに、彼女が閉じ込められているかもしれない。どれだけ怖い思いをしているだろう。賢翔には想像ができない。だが、あれだけ解放感のあるエレベーターですら苦しそうにしていた。圧迫感のあるこの通路、物の溢れた倉庫。彼女が苦しんでいると思うだけでいてもたってもいられない。
鍵を持って戻って来た課長は鍵穴に鍵を挿そうとしたが、挿さらずに首をかしげる。
「おかしい、なんで入らないんだ?」
賢翔は座って鍵穴を確認する。穴にはなにか細い棒のようなものが入り込んでいた。これでは鍵は挿せない。
舌打ちした賢翔は手に持ったタブレットを見た。これはここに来る前にデータのバックアップをしたばかりだ。
そして、今ほかに仕えそうなものはない。
賢翔はタブレットをふりあげ、その角をドアノブに叩きつけた。
「なにを!」
課長が驚きの声をあげる。
「静谷がどうかしましたか?」
「こちらに歩いて来ているのが映っているのですが、戻った様子がありません。この先にはなにがありますか?」
「倉庫です。静谷さんは狭いところが苦手なので、自分で行くとは思えません」
賢翔は課長と顔を見合わせたあと、倉庫に走っていた。
がちゃがちゃとノブを回すが、開かない。
「鍵をとってきます!」
課長がそう声を上げて小走りにフロアに戻る。
賢翔はドアを激しく叩いて声をかける。
「咲穂さん、いたら返事をしてください」
だが、返事はない。
今ここに、彼女が閉じ込められているかもしれない。どれだけ怖い思いをしているだろう。賢翔には想像ができない。だが、あれだけ解放感のあるエレベーターですら苦しそうにしていた。圧迫感のあるこの通路、物の溢れた倉庫。彼女が苦しんでいると思うだけでいてもたってもいられない。
鍵を持って戻って来た課長は鍵穴に鍵を挿そうとしたが、挿さらずに首をかしげる。
「おかしい、なんで入らないんだ?」
賢翔は座って鍵穴を確認する。穴にはなにか細い棒のようなものが入り込んでいた。これでは鍵は挿せない。
舌打ちした賢翔は手に持ったタブレットを見た。これはここに来る前にデータのバックアップをしたばかりだ。
そして、今ほかに仕えそうなものはない。
賢翔はタブレットをふりあげ、その角をドアノブに叩きつけた。
「なにを!」
課長が驚きの声をあげる。