29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「なんで私なんですか?」

首に巻かれた藤川の腕を見て、レイナは自分が藤川に抱かれていると悟った。

今、藤川はレイナを好きだ、と言った。

何が起きているのか?

わけがわからなくなり、レイナはパニックになった。

「いやっ」

咄嗟にレイナは藤川の手を払い、脱出した。

「ごめん、急に背後から抱いたりして。びっくりしたよね」

息を切らし、涙目になっているレイナに藤川は謝罪した。

「こんな所で、誰か来たらどうするんですか?」

田森は直帰案件に向かい、華恵と田森の妻は退勤しているため、誰も来ないとわかってはいたが、あえてレイナはそう口にした。

「ごめん、そうだよね。みんな退勤してはいるけど、何があるかわからないもんね。迂闊だった。ごめんね」

その優しい口調が、レイナを混乱させる。

「すいません、そういうことじゃなくて、あのっ...」

「うん、何?」

ここで初めてレイナは藤川に向き合い、彼の目をまっすぐに見た。その瞬間、レイナは息を呑んだ。
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