29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
華恵から聞いた通り、藤川はフラれた、と知り、レイナは少し愕然とした。

「そうだったんですね。その彼女さん、お幸せになられているといいですね」

レイナは言葉を選んだ。でも、これが正解なのかは自信がない。

「レイナは優しいな。風の噂で、彼女は結婚したって聞いた。その頃には俺もとっくにふっ切れてたから、さほどショックも受けなかった」

八王子ICを知らせる表示が出たため、一番左の車線に移った。

「元カノと別れてからは、俺も司法試験なり、司法修習なりで忙しかったから、日常に忙殺されて、女性どころじゃなかったよね」

「そんな謙遜しないでください。優秀じゃないですか。一発上位合格ですよね?」

一般道に出て、また信号待ちにひっかかった。

「尊敬してくれてるの?有り難くそのお気持ち受け取ろうか」

藤川がレイナの顔を覗き込んだ。その瞳は時折レイナだけに見せる、艶っぽくて面妖なアレだ。

やめて。そんな眼差しで私を見ないで。このままだと、私の魂は、完全に貴方に抜き取られてしまう...。
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