29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「ご存知も何も、大学の先輩だからね」

「いえ、あの、そういうことじゃないです。あまり誰にも私の家を知られたくないので...」

「知られたくない、か。強制はできないから、しょうがないか...」

操作していた機械を藤川は取り消しにかかった。その横顔を見て、レイナは藤川の手を阻んだ。

「ごめんなさい、私、藤川さんが好意でおっしゃってくださってるのに、それを無下にするような答えをしてしまって」

自分は何を口走っているのか。このまま、田森が借りている駐車場に戻ればよいではないか。

「いいんだよ。レイナが嫌がることはしたくないから」

「いえ、ごめんなさい。住所、言います」

「うん、わかった。レイナがいいなら、教えて」

いつもの優しく、それでいてセクシーな藤川の瞳がレイナに突き刺さる。

いけない。私は貴方に翻弄され続けている。

「足立区の荒川沿いで、番地は×××-××です」

「OK」

機械のアナウンスがレイナの住所を鸚鵡返しした。道路は渋滞が発生しているのだろうか。所要時間は二時間ほどであるらしい。
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