29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「しかし、田森所長、随分溜め込んでたよね」

コインパーキングから発進し、府中市内の通りに出た。駅前ということもあり、バスや歩行者で交差点はごった返している。

「はい。そうでしたね...」

深く追及してこない藤川の懐の深さにレイナは深謝した。

「今、行った事務所の所長だけど、田森所長の昔の同僚らしいよ」

田森法律事務所より規模の大きな事務所であり、十人ほどの所属があるということだ。生憎、所長は外出していたため、挨拶はできなかったが。

「そうなんですか。知りませんでした」

昔の同僚とはどういうことなのか。レイナは田森の経歴について、詳細を知らない。

「その様子だと、レイナはあまり田森所長について知らないみたいだね」

「あまりどころか、全く知らないですよ」

「そうか。本人は何も語らない感じ?」

「私が聞かないからかもしれませんね。藤川さんはご存知なんですか?」

「ご存知も何も、大学の先輩だからね」

ということは田森も一ツ山大学出身ということなのか。レイナは一ツ山大学に余程、ご縁があるようだ。
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