29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「俺は会社勤めとかイヤでさ、独立できる職業に就きたくてこの職を選んだんだよね。それをロースクール時代に教員に話したら、紹介されたのが田森所長だった。後継者を探してるっていう触れ込みでね」

茜色の空から最後の力を振り絞ったようなオレンジの光が差し込み、車内を照らした。

「ちょうど息子さんが完全に山陰に拠点を移しちゃうタイミングだったようで、田森所長が困って大学に相談してたみたいなんだよね。それで試験通ったら、来てくれってとんとん拍子に話が進んだって感じ」

さすが一ツ山大学である。人脈が豊富なのだろう。レイナがいたロースクールでは、そんな話を聞いた試しはない。

「すごいですね。私なんて、行きたかった事務所は落ちましたよ」

「えっ?どこに行きたかったの?」

「大串綾子法律事務所です。私がこの世界に入るきっかけをくれた方で、すごく憧れだったんです」

兼業でタレントもしている大串綾子は、美しい容貌と歯に衣着せぬ物言いで、特に女性からの人気が高い。
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