29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「いけない。もうこんな時間ですね。終電もありますし、そろそろ出ませんか?」

レイナは椅子にかけていたスーツの上着を手に取り、鞄の整理を始めた。

しかし、藤川は一向に動く気配がない。

「どうしました?酔ってしまわれて、ご気分が悪いですか?」

西日暮里から千代田線に乗らなくてはならないレイナは、これからすぐに出ないと終電に間に合わない。急かすようにレイナは藤川の背に触れた。

その時だった。

レイナの手首を藤川が掴んだ。

「どうしたんですか?早くしないと、埼京線、なくなっちゃいますよ」

藤川の顔を覗き込むと、絞り出すような声でレイナに問いかけてきた。

「今日、生理中?」

レイナは赤面した。

「ちっ、違いますけど。なんてこと聞くんですか?」

怒気を込めてレイナは返答した。しかし、瞬時に質問の真意を汲み取り、言葉を呑んだ。

「終電には乗せない。下の客室に部屋を取ってあるから...」

レイナは硬直した。今夜、感じていた藤川への違和感はこれ故だったのだ。
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