29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「そんな緊張しないの」

ロビーは来た時とは打って変わって、人影が疎らになり、喧騒が退いていた。

二人は並んでチェックインの手続きをした。その後、客室係の若い女性に案内され、エレベーターに再び乗車し、部屋のあるフロアに向かった。

荷物が少なくて深夜にチェックインする若い男女、となると、何をしにここへ来たのか、彼女はわかっているだろう。それでも、他の客に対してと至って変わらず、丁寧に笑顔と笑声で上品に対応する。

この係員の女性と別れたら、本当にそういうことになるんだ。

そう思うと、レイナは部屋が近づくにつれて張り詰めた表情になった。

遂に、ある部屋の前で彼女が止まり、解錠をし、ドアを開けた。それと同時に室内のライトが点いた。彼女は扉を押さえ、二人に入るよう、促した。後から入ったレイナが部屋に完全に足を踏み入れると、彼女は「ごゆっくりおやすみくださいませ。失礼致します」と言い、ドアを閉めた。

「そんな緊張しないの。司法試験じゃないんだから」
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