29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「スーツ、皺になるといけないから、かけないと」

「ありがとう」

意表をつかれたような表情を藤川は見せた。

「いいえ。どうぞお先に」

ハンガーを受け取ると、藤川はバスルームのドアを閉めた。

レイナは部屋の最奥地、つまり窓際にある、応接用の椅子がある所まで移動した。まず、母に帰らない旨のメッセージを送る。理由は仕事が長引いたため、とした。返事は来なかった。既に就寝しているのかもしれない。

客室の大きな窓からは、深夜のこの街が臨める。まるで数々の宝石を散らしたかのように輝かしい。この界隈が眠らないのだと認識させるに足る人工の星たちを、レイナはしばし魅入った。

なんで受けちゃうかな。

この部屋に入ってから、至って冷静に行動しているようにレイナは見せているが、内心は相当乱れている。とりあえず理性を保っているように振る舞わないと、感情が暴発してしまいそうで自分が怖かった。

処女だって、もうバレてるよね...。

藤川は高齢処女である自分を、どう捉えているのか。

おかしいとは、思ってるよね、絶対...。引かれるのかな...。
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