29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「三ヶ月以内にオトせばいいってこと?」
本日、二回目の壁ドンだ。レイナは腰を抜かさないよう、下半身に力を入れた。
「まあ、そう捉えてもらっていいですけど...」
「わかった。それまでにオトしてみせるよ」
その時、エレベーターが一階に着き、扉が開いた。
助かった、とレイナは安堵するとともに、これから果たして自分の心臓がもつのだろうか、と一抹の不安も覚えた。
駅に向かって歩きながら、レイナはずっと抱いていた疑問を藤川にぶつけた。
「私の何が良かったんですか?」
藤川のレイナに向ける眼差しは優しい。さっきからずっとそうだ。これまで仕事中に目にした彼の視線とは明らかに異なる。それ故にレイナは藤川が本当に自分を好きなのだ、と確信してしまう。
「だって私、色気ないです。ハナちゃんみたいにかわいい服装してるわけじゃないし、毎日違うヘアアレンジとかできないし...」
職業柄もあるが、レイナは毎日スーツで出勤している。セミロングの髪は、一つに括るか、アップにしてしまうか、の二択だ。レイナは器用でないため、編み込んだりできないからだ。