29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
元気よく踊って跳ねる子ども達。緑と青空の美しい背景とよく合っており、微笑ましい。

レイナにも、無邪気に遊び回っていた時期は、あったのだ。

画面の中の少女と同じぐらいの時、自分は何を考えていたのか。

きっとずっと視界は狭く、この世界の片鱗すら見えていなかっただろう。

純粋無垢で、純真だった少女時代。

突然、この曲の歌詞が胸に響いた。

子ども達の天真爛漫な歌声に乗せられて紡がれた繊細な言葉が、レイナの複雑な心境に沁みた。

この曲がヒットしていた時、レイナは忙しかったのもあり、歌詞に注意を払って聴いたことなどなかった。このミュージックビデオも初めて目にした。

このタイミングで出くわしたことは、何かの神の思し召しなのか...。

ガチャリ、と音がして、バスルームの戸が開いた。中から湯気が吐き出されてくる。

ガウンを羽織った藤川が出てきた。クローゼットの下に靴を置き、レイナと視線を合わせる。

「次、どうぞ」

予想はしていたが、そこから発っされている色香は凄まじい。
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