29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「亮也さんも緊張してるの?」

「当たり前じゃん。好きな女の子を初めて抱くんだから」

意外だった。

「ずっと我慢してたんだ。レイナの気持ちが追いつくまでは、と思って」

「ごめんね...」

もっと前から、機会を窺っていたのだろう。それを考えると、レイナは自分がひどく勝手だったと、反省してしまう。

「あの、伝えなきゃならないことがあって。その、私、この歳で恥ずかしいけど...」

「それ以上は、言わなくていい」

言い終わる前に、藤川はレイナの言葉を遮った。

「誰にでも、最初はある。レイナはそれが今になっただけだ。気にすることじゃない」

いつものように穏やかで優しい藤川の笑顔だ。

「ありがとう」

やっとレイナの涙は収まってきた。

「いい?」

落ち着いてきたレイナに、藤川はまっすぐに目を見て問いかける。レイナは無言で瞼をシャットダウンした。

唇がふんわりと暖かくなった。この前も感じた、あの感触だ。

しかし、同じだったのは、一分ぐらいに過ぎなかった。
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