29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「レイナって呼んでいい?」

そんな話は知らなかった。

「でも、真戸さん、ウエストくびれてるし、美脚だな、とは思ってるけどね」

クールに仕事をこなす藤川のイメージがレイナの中で崩壊した。

「もうっ、どこ見てるんですか!?」

「ごめん、ごめん。冗談。でも真戸さんって面白いね。今日初めてこんなに話したけど、益々好きになっちゃった」

だいぶ日が暮れてきたため、顔色が見えず、助かったとレイナは思った。

不思議なことに、レイナも藤川と話している時間が嫌ではなく、むしろ楽しいかも、と感じていた。

人が多い駅前のロータリーに差し掛かってきた時のことであった。信号のない横断歩道を渡ろうとしたところ、ブレーキをかけずに走行してきた車両があり、危うくレイナはぶつかりそうになってしまった。

「危ないっ」

咄嗟に藤川はレイナの手を引き、危険から遠ざけてくれた。

なんだろう、これ。

指先から伝わる温もりを感じると、レイナは胸の奥がキュンと締まるような感覚がした。
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