29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
そうなると、自分は藤川だけでなく、田森の術中にも陥っていたことになる。

「先輩が平然としてたことにもかなりウケてましたよ。なんであんなに隠そうとするかねって。尻尾出さないから、証拠を得るために、エサは撒いたそうですよ。一回、絶対に先輩一人でわからない仕事を田森所長に吹っかけられてましたよね?あれでできてれば、ビンゴだろうから、わざとやってみたって。で、案の定、できてたから、これはあの二人、デキてるなって、確信したそうです」

田森の掌の上で躍らされていたのか、と思うと、レイナは非常に恥ずかしくなった。

馬鹿だな、私。

もう少し大人だったら、周囲の人をこんなに傷つけたり、振り回さずに済んだのではないか。彼らがたまたまいい人たちだったから、笑って見逃してくれているだけなのだ。

この二ヶ月余りの自分の浅薄さに、レイナはほとほと呆れた。

「そっか。やっぱり私は一ツ山大学の人には敵わないな」

降参を表すかのように、レイナはうなだれてみせた。
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