29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
元カノと別れてからは、藤川は女性を信じられなくなった。

別れてすぐに、塾の女子中学生から、「先生、失恋したでしょう?」、と指摘された。中三にもなって三単現の意味も理解できないような学力の生徒であった。なぜその生徒が藤川の失意に気づいたかは不明だ。だが、問題はそこではない。その生徒はそれ以降、藤川を大胆に誘ってきた。発育のいい生徒だったため、露出度の高い服を身につけて来て、目のやり場に困ったことはしょっちゅうであった。見兼ねた塾長が担当を変えてくれるまでそれは続いた。

それだけではない。

道を歩いていれば、女子中高生、女子大生、OL等々がすれ違いざまに「キャーッ」、と絶叫してニヤニヤしながら頬を赤らめていく。中にはおばさんまでが、「んまあ、いい男」とうっとりしたように言う。店に入れば、女性の店員は声を上擦らせ、手を震わせながら、接客してくる。電車の中でも、女性みんなの視線がなんとなく集まってくる。

フリーになった直後から、この現象に悩まされた。なんのオーラが発されているというのか。それとも、自分がそれまで気がついていなかっただけなのか。
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