29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「田森所長、それいただいてもいいですか?」

黙っていた藤川が口を出してきたのだ。

「お二人さん、それでいいかな?」

これ以上、変な反応を見せて、華恵と田森に怪しまれるのは避けたい。ここは平静を装った。華恵に合わせ、何食わぬ顔で、「はい、どうぞ」、と譲った。

そのままレイナは何事もなかったかのように、仕事に戻った。華恵は「誰と行くんですか?」、と藤川に探りを入れていたが、藤川が「内緒」、と答えたのを素知らぬ顔でレイナは聞いていた。

その少し後、藤川は顧問先訪問のため、外出した。

その直後、レイナのスマホの液晶画面が光った。

『さっきのあれ、何?明らかに俺を避けようとして、武藤さんを誘ってたでしょ?逃れようたってそうはいかないからね。次の日曜の夜、水着姿、楽しみにしてます』

やはりか、とは思っていたものの、実際に文面にして突きつけられると、気が重い。スマホの画面を切り、レイナは気分転換に判例を調べようと席を立った。
< 29 / 38 >

この作品をシェア

pagetop