29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

一体、どうすれば良かったのか。

家族にあげるので、友達と行くので、等の嘘をついて先に自分が貰ってしまえば、最悪の事態を防げたのではないか。だが、それでもあのしたたかな藤川をうまく出し抜けたかはわからない。嘘だと見破られていた可能性はある。

こんな堂々巡りを繰り返し、無情にも時は経ち、その日はやってきた。

同年代の異性と肩を並べてホテルの敷居を跨ぐのは躊躇われる、とレイナは藤川に伝え、プールのチケットカウンター前で待ち合わせとした。潔癖すぎる、と散々嫌味を言われたが、レイナは信念を貫き、結局、ここは藤川が折れた。

めかし込みたかったわけではないが、赤坂という土地柄と一流ホテルに入るという事実を考慮し、レイナはワンピースを着てきた。先月に華恵と買い物に行った際に購入したピンクのセーラーカラーワンピースである。

「へえー、かわいいじゃん」

ジーンズにTシャツ、スニーカーとラフな格好で現れた藤川は先に着いていたレイナを見るなりそう言った。
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