29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「なーんでビキニじゃないんだよ。せっかく生でくびれが拝めると思って楽しみにしてたのに」

白地に小花模様の入った袖とスカート付きのワンピース水着を着たレイナに対し、藤川は不満を漏らした。

文句を言われるのも想定内だ。レイナは反論せずに、放った。

「でも、出るとこはしっかり出てるみたいだから、次の機会にお楽しみは取っておくか」

「もうっ、やめてください、そういうの」

あなたの前でこれ以上、脱ぐつもりはない、とレイナは決意している。正確には、そんなことはあってはならない、とも。

それにしても蒸し暑い夜だ。日は暮れたというのに、熱気はさっぱり冷めていない。冷房のない外にいると、何もしていなくても全身から汗が吹き出し、止まらない。

「こうしてても暑いばっかりだから、入ろうか?」

プールを藤川が指差した。レイナは同意した。

ピンクの照明でライトアップされたガーデンプールには、若者の嬌声が溢れていた。特に女性同士の客が多く、彼女たちはハート型や貝殻型の浮き輪に乗ってはしゃぎ、ソーシャルネットワークサービスに載せるための写真撮影に興じている。
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