29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
はあー、という溜息とともに華恵は肩を落とした。

「そうですか。でもいつか先輩にいい人が現れてくれればいいなって、私は思いますよ」

「そう、ありがとう」

笑ってレイナは誤魔化した。どうせ自分にそんな状況が訪れるはずがない、そう信じてレイナは疑わないからだ。

全てのことを犠牲にして今の地位を手に入れた。このステータスを維持するためには、他の望みなんてまったくいらない。持って生まれた運のすべてを注ぎ込んでも、このキャリアを大成させるのだ。それが大して秀でた能力を持ち合わせたわけでもない自分が、国内最高峰と言われる国家資格を得た代償だと考えている。

仕事運さえツキがあれば、他の運など捨ててもいい。特に恋愛運など、真っ先に処分したい。それぐらい自分には不要なものだ。

幾度となく過酷な試練はレイナに降りかかっている。その一例として、一度目の司法試験に落ちている。そこからは本当に辛かった。司法浪人をしたのだ。
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