29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
間もなくして花火が打ち上がった。

レイナの自宅は河川敷が近く、居間の窓から近隣の花火大会が見える。そのためレイナはわざわざ花火大会に出かけたことはない。今回が初めてである。

冷房の効いた室内から快適に眺めるのもいいが、こうして打ち上げ音が鳴る中で見上げるのもまた違った趣がある。夜空で開花する際、周囲を虹色に染めていく、というのも知らなかった。

こうしていられるのも、とりあえずは追われる物から解放されたからだ。去年までであれば、有り得なかった。

でもまだまだ道半ばだ。

早く稼いで、実家とおさらばしなくちゃ。

七色に輝く大輪の花を瞳に映しながら、レイナは再度決心した。

「花火ってなんか願いを叶えてくれるとかないですかね?」

ぽつりと華恵が呟いた。

「流れ星は言うじゃないですか?祈ると叶うって。花火も似たような物だから、そういうのあるかな、って」

確かにそういう発想があってもおかしくない。

「いいんじゃない。お祈りしちゃえば」

華恵の話の腰を折りたくなくて、レイナは適当なことを言ってしまった。
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