29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「ですよね。じゃあ、ハイスペック結婚してセレブ妻になれますように!」

手を合わせ、横目で藤川を見ながら華恵は声に出して祈った。

「次は先輩の番ですよ。私だけ恥かかせないでくださいっ」

華恵がレイナの方を向いて急かしてきた。

「じゃあ、一日だけでいいから、佳蘭舞奈ちゃんと入れ替われますように!大階段を羽背負って降りたり、桐乃さんに高速リフトしてもらったりして、観客全員にオペラ上がりさせちゃう!」

またレイナは声を大にした。後ろにいる田森の妻は聞こえたようで、笑われてしまった。確認はしないが、藤川も聞いていただろう。華恵に至っては、またそれですか、と呆れていた。

「藤川さんは何か祈りたいことありますか?」

浮かれていたレイナは、一転して固唾をのんで成り行きを見守った。

「狙った獲物を仕留める、かな」

「なんですか、それ?鷹狩でもするんですか?」

それきり藤川は黙った。

暗に自分に向けられているとわかっているレイナは、居心地が悪くなった。そして突飛なことを口にして逃げてばかりいる自分の言動が、酷く稚拙に思えてきた。
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