エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「今日、来てよかった! やっぱり自分の目で見なきゃ駄目だね。純司があなたを愛した理由、よくわかったもん」
「そう、でしょうか……。私なんかよりも、ずっと……。三千院さんのほうが、とても素敵な方だと思いました……」
真逆の性格をしていて、いつも喧嘩の絶えない双子達のように。
彼女は、私とは価値観の違う女性だ。
そして、とても人間ができているからこそ――こんなふうに、相手を思いやれるのだろう。
自分のことだけで精一杯な自分が勝てるのは、彼に愛されているということだけ。
その様子さえなければ、逆立ちしたって敵わない。
「あたしは黙っていられなくて、騒がしいからさー。そういうのが、純司は嫌だったんだろうね」
「三千院さん……」
「純司との縁は切れちゃったけど、澄花ちゃんとは仲良くしたいなぁ」
「私と、ですか……?」
「うん。考えてみて」
彼女は鞄からカードケースを取り出し、1枚の名刺を手渡す。
こちらが連絡先の書かれた紙を受け取ったのを確認し、葵さんはひらひらと手を振った。
「それじゃあ、またね!」
こうして大門寺さんの元許嫁は、雑談だけして去って行ったのだった。
「そう、でしょうか……。私なんかよりも、ずっと……。三千院さんのほうが、とても素敵な方だと思いました……」
真逆の性格をしていて、いつも喧嘩の絶えない双子達のように。
彼女は、私とは価値観の違う女性だ。
そして、とても人間ができているからこそ――こんなふうに、相手を思いやれるのだろう。
自分のことだけで精一杯な自分が勝てるのは、彼に愛されているということだけ。
その様子さえなければ、逆立ちしたって敵わない。
「あたしは黙っていられなくて、騒がしいからさー。そういうのが、純司は嫌だったんだろうね」
「三千院さん……」
「純司との縁は切れちゃったけど、澄花ちゃんとは仲良くしたいなぁ」
「私と、ですか……?」
「うん。考えてみて」
彼女は鞄からカードケースを取り出し、1枚の名刺を手渡す。
こちらが連絡先の書かれた紙を受け取ったのを確認し、葵さんはひらひらと手を振った。
「それじゃあ、またね!」
こうして大門寺さんの元許嫁は、雑談だけして去って行ったのだった。