愛しい君よ〜俺達の恋〜
互いの道を進み、自分自身納得していた15歳。




俺は学内の異様な雰囲気にのまれそうで精一杯だった。





勉強、進級、テスト…。

順位、模試、大学…。




そんな言葉が学内を駆け巡る。





息が詰まりそうになるけど、負ける訳にはいかない。





俺は唯一の息抜きに部活をすることにした。





今思えば、息抜きにもならなかった。





中学受験後の解放感で落ちこぼれたヤツ達が集まるテニス部で。





高校では特進クラスを希望していた俺は、





案の定、ハブにされて。

球拾いの毎日だった。






疲れた俺は海に対するライバル心さえ失せてしまった。




毎日自分の部屋に閉じこもり勉強に明け暮れた。



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