愛しい君よ〜俺達の恋〜
――――



今日のオペも無事に終わって、担当患者の回診していたら定刻を少し過ぎたところだった。




オペ中、ちょっと気が散ったが、難なく終了してホッとした。




亜子がチラチラとこちらを見てきていたから気が散ってならなかった。




返事をしなかったからだよな…。





麻酔科に付いて患者監視してんのか、俺を監視してんのか…。





病棟から医局に戻った時、入り口で亜子とすれ違う。


「お疲れ様〜」


俺はさりげなく声をかけた。



「……お疲れ」


フンっと目も合わさずに急いで出て行った。






まだ、怒ってんのかよ。





女って、自分から誘ってアクション貰えないと分かると無意味に気を引こうと怒ったふりなんてする。





明日は泊まりだし、
それから外科の論文の手伝いで忙しいから今日は会っておくか…。





自分の机に戻って無造作に置いたままの携帯を開く。




受信メール、1件。
海からだった。




読まずに先に亜子にメールを打つ。



『7時、玄関で待ってる』



とりあえず、
飯でも食べてアイツのお望み通りにするか…。




ストレートに欲求を出してくる亜子は扱いやすい。




互いに、身体に対して知識があるからか、
それともただ単に好きなだけか、





そんなこと、
どっちでもいいが、





まぁ、亜子は好きだ。





亜子の顔も身体も。
賢い頭も。





その辺の女より一緒にいて楽しい。






ただ、それだけ。




亜子にはそれだけかもしれない。



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