愛しい君よ〜俺達の恋〜
「亜子、何食べたい?」



「そうね…焼き肉とか?」


「あ、やっぱり?俺も思った」



「じゃ、決まりね」



そう言うと亜子は携帯画面に目を向けた。





オペの日は何だか焼き肉が食べたくなる。



よく、あり得ないとか畑違いの連れ達は言うが…。




なんていうか、
人体の未知の世界なんて俺達にはそうは思えない。




週に何度となくあるオペのせいで慣れてしまったか、


弱った患者の体内を操作していると、
逆に精力つく食べ物にありつきたい衝動に駆られる。




「あ〜先週も行ったっけ…病理の先輩とだけど、ね」


亜子も同じのようだ。





そんなのも含めて、
単純のようだが、亜子とは気が合う。





亜子を見るとまだ携帯の画面に夢中だった。



タクシーの運転手も無口でハンドルを握る。




俺は静まり返った車内に居心地の悪さを感じて、
亜子の真似をするではないが携帯を開いた。


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