愛しい君よ〜俺達の恋〜
思い出した亜子の声が少し前を歩く女子高生の集団の甲高い声に消されてよく聞き取れなかった。




『あ〜カイだよ!!ほらっほらっ!!』

『きゃ〜超アップ〜しかも動くバージョンっっ』




カイ…?








女子高生の見上げる先につられて視線を上げたそこに、





アイツがいた。




「あ〜そうそう、この子。カイとかいうみたい」



俺と一緒に見上げる亜子の声を今度ははっきりと聞いた。





目を閉じてバラードを囁くように歌うその姿は、





俺の弟だった。



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