私の人生を変えてくれた人 番外編2
「んー?」
そう言って私を見る目は、変わらずに温かい目をしていた
「えーと………君は………」
「岩本香音です
改めて、よろしくお願いします」
「あー………君が………
話は聞いた
何か困ったことがあったら言ってくれよ」
「…………はい
ありがとうございます
では、失礼します」
私は下山先生の元から去った
下山先生…………なんでそんな目で私を見るの………
そんな哀れんだ目で見ないでよ…………
先生が1番………その扱いをして欲しくないって知ってるのに………
そこからは特に話すことなく、給食の時間になった、
「え、そんだけしか食べないの?」
給食の配膳時、盛り付けの量が周りと比べて明らかに少ないのを見て、下山先生はそう言った
「あまり食べれなくて………」
「そんなんじゃ体持たないだろ
てか、欠席が多いのそれが原因じゃないのか?
ちょっと貸して」
そして当番の人からしゃもじやトングを取って、私の給食を盛り付け直した
「下山先生………それはちょっと………」
「いくらなんでも………さすがにそれは………」
「いや、こんくらいいけるだろ」
その量は今まで私が食べていた量を、はるかに超える量だった
当番の人達が止めに入っても、減らしてくれる気はないらしい
「はい
これくらい食え
あんなん体が持たなくて当然」
「………ありがとうございます」
そして私は自分の席へ戻った