幼馴染のち恋模様
梗介side
一年の時間をかけて準備した結婚式を終え、ホテルの一室で今日の余韻に浸っていた。
せっかくなのでスイートルームを取って窓から見える綺麗な夜景を楽しむ。ソファーに腰掛け葵とお祝いにシャンパンを開けて乾杯。
「すごく幸せな時間だったな〜」
式や披露宴を思い出しながらあれが良かった、これが感動した、あの人が面白かった、と思い出話に花を咲かせていた。
「結婚式、できて良かった・・・梗介、ありがとう」
心底幸せそうに微笑む葵を抱き寄せ、額に口付ける。
「それはこっちのセリフだよ。葵の幸せそうな顔がたくさん見られて良かった。今度は新婚旅行だな、どこ行くか・・・」
「梗介が作った建物見に行きたい」
「あ〜じゃあ、海外だな。葵パスポートあんの?」
「ないから取んなきゃ。海外なんて初めてだな〜」
まったりした雰囲気の中、会話とシャンパンを楽しんでほろ酔い気分になってきた。
つまみを足そうとソファーから離れる。
その間、景色に見惚れながら葵のグラスが進んでいく・・・。
戻ってくると、グラスを一気に煽っている葵がいた。
「葵、あんまり酒強く無いんだから飲みすぎるなよ?」
しかし、その忠告はもう手遅れのようだ。
「きょうすけ〜、おいで〜?」
ほろ酔いどころか完全に酔っている葵は腕を大きく広げ梗介を呼ぶ。
疲れもあって早めに酔いが回ったらしい。
「遅かったか・・・葵?風呂入るか?」
「ぅん?お風呂?ん〜・・・一緒がいい」
爆弾発言に梗介は一時停止。
そんな梗介を煽るように葵は続けた。
「一緒に入ろ?離れたら寂しい・・・」
そう言って固まっている梗介に抱きついて擦り寄る。
待て待て待て待て。なんだこの可愛い生き物は!!
葵からこんな積極的に甘えられたのは初めてだよな!?
酔うとこんな甘えたになるのか?ちゃんと酔ってるの初めて見た・・・。
こんなもん冷静でいられるわけがない。でも、酔ってる相手を組み敷くのは気が引ける・・・。
「俺、何か試されてる・・・?」
「きょーすけは寂しくないの?ふーん、そうなんだ・・・」
葵は虚な目で梗介にのしかかる。
「葵・・・?どうした?」
葵が膝の上に跨ってきて顔を両手で包まれる。
「ふふっ、きょーすけかっこいいね」
酔ってほんのり赤く染まる顔がゆるりと緩み、梗介を誘う。
「葵・・・落ち着け。酔ってるだろ?明日後悔するぞ」
葵のことだ、記憶があった場合恥ずかしさで落ち込む姿が目に浮かぶ。
「しないよ。きょーすけはわたしが触るのいや?」
「嫌なわけあるか。葵になら何されても嫌じゃない」
葵は嬉しそうに微笑むと顔を近づけてくる。
「きょ、すけ・・・すき」
言い終わると同時に唇が重なる。
すぐに離れ、間近でトロンとした顔で見つめてくる。
こんなの拷問だろ・・・。
「・・・勃った」
「ん?」
葵は俺の服を脱がそうと腰のあたりをゴソゴソまさぐっている。
「本当に後悔しない?」
「うん。今日は私がするの。きょーすけはじっとしててね?」
俺の見様見真似なのか、首筋や耳を舌で愛撫する。
こいつ!絶対俺の前以外では酒禁止だ!
「葵・・・俺も触りたい」
葵に手を伸ばし、腰から背中を撫でる。
「だぁめ」
葵の手に捕まりソファーに縫い付けられる。
「わたしがするの。ふふっ、気持ちいい?」
葵の手や舌が体の下へと降りてくる。
快感よりも葵がしてくれているという事実にタガが外れ、理性などかなぐり捨てて襲った。