幼馴染のち恋模様

出張前日、梗介から電話があった。

「明日、会えない?」
「ごめん・・・明日から3日間、出張なんだよね」
「まじか・・・俺も明後日から海外出張が入ってて1ヶ月は帰ってこられない・・・」

1ヶ月!?そんなに会えないの・・・?
今まで避けてきたのは自分なのに、梗介の方から会えないと言われるとどうしてこんなに動揺してしまうのか。

「そっか・・・でも、仕事なら仕方ないよ!連絡は取れるんだしさ!」

努めて明るく振る舞った。

「葵・・・帰ってきたら話したいことある。聞いてくれる?」
「・・・気をつけて行ってきてね!」

素直に頷けなくて無事を祈る言葉を口にした。

「・・・葵もな。・・・早く葵に会いたい」
「私も・・・会えるの楽しみに出張頑張るね!」

それからは仕事の近況などの話をして電話を切った。

どうして頷けなかったんだろう・・・。話って、藤堂さんのことかな?聞きたく・・・ないな・・・。

そして、これから1ヶ月は梗介に会えないことに絶望感が広がる。
とにかく、明日からの出張はやり遂げなければならない。お風呂に入って早めに就寝した。


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