あなたは狂っている
霧生は、雨の中を走っていく琴美の背中を見送った。
琴美の姿が、雨に霞んで見えなくなった。
不敵に笑いゆっくりと、歩き出す。
ポケットからスマホを取り出し耳にあてる。

「例の件、進めてください」

霧生は、電話を切った。
そして、夜の闇の中に消えていった。
雨は、激しさを増した。
空に稲妻が走る。
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